それは、プログラムが人間の頭脳のように自分の過去の動作の記憶を利用できるからです。つまり、過去の動作は、どのような条件で、何をしたのかを記憶し、その結果に何が起きたのかを調べて、次の似たような条件で、「正しい」動作の決定に利用できるのです。それは、電気回路や機械式の部品では簡単にはできないことです。これは、イギリスの数学者、チューリングがバッベージの計算機械にヒントを得て考えた、現代の計算機の原型である数学の「チューリング機械」が基になっているからです。チューリング機械では、物理的な法則に基づいて動作する単純な機械にはなかった「非決定」な動作と言う特徴があり、同じ条件でも、異なる動作をする可能性があります。
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